私の初体験の相手は、名前も知らない人です。
女子大に入学したばかりのころ、有名私大のサッカーサークルの新歓コンパに参加しました。上級生も含めて100人くらいの、大きな飲み会でした。
私の隣に座ったのは、同じく1年生の男子。爽やかな顔立ちと筋肉質な体を見て、かっこいいなー、と思いました。 最初に自己紹介したのですが、それだけでは名前を覚えられませんでした。
それまでお酒を口にしたことがなかったのですが、場の雰囲気にのまれて、ついつい何倍も飲んでしまいました。おいしいとは思いませんでしたが、テンションが上がってくるのが楽しくて、つい悪ノリしてしまいました。
そして、周りの男子にコールをかけられて一気飲みをしてるところまでは覚えているのですが、その後の記憶がありません。
どれくらいの時間が経ったのでしょうか。肩を揺すられて、私は目を覚ましました。どこかのうちのベッドに寝ていて、添い寝するようにコンパで隣にいた男の子がいました。私は心底ビックリしました。女子高だったので、同年代の男性と会話することさえ不慣れだったのに、まさか同じベッドに寝てるなんて……。
「お、やっと起きたな」
「え、え、なんで私ここにいるの?」
はぁ?、と彼はあきれたような笑顔を浮かべます。
「なんでって。自分で連れてけって言ったんじゃん」
「え、私が?」
「そうだよ。『私もう歩けなーいっ、君んち連れてって』って」
「うそでしょ?」
「ほんとだよ」
なんてことをしてしまったのでしょう。 恥ずかしくて、仕方がありません。
「変なことしてないよね?」
「してないよ。寝てる間に、ちょっとオッパイはつついたけど」
「えー!?」
「いいじゃん。もっとエロいこと、これからするんだし」
彼は私に覆いかぶさり、キスをしようとします。私はまだ頭がぼんやりしていたのですが、さすがにこれはまずい!、と分かりました。
「ダメだよ!」
「なんで? だって、そのつもりでうちに来たんでしょ」
「違うよ」
「まあ、いいじゃん。減るもんでもないし」
「だって、私、まだしたことないだよ」
「え、処女?」
「……そうだよ」
彼は、私の顔を見つめた後、「じゃあ、なおさらだよ。大学生なんだから、そんなもの早く捨てたほうがいいよ」と言って、強引に口づけしてきました。舌を入れられ、私の舌と絡めたり、歯茎を舐められたりしているうちに、うっとりしてきました。
酔いもあったためでしょうか。「彼の言ってることは間違ってないのかも。いつまでも処女じゃ、確かに恥ずかしい」と思ってしまったのです。
そして、ブラウスの上からオッパイを触れられたとき、私はビクンッと海老反りました。体が勝手に反応してしまったのです。
「ほら、感じてるじゃん。体はエッチしたがってるんだよ」
もう、なるようになれ、と思いました。酔っていたから抵抗するのも面倒だったし、正直、エッチしてみたい気もありました。
ブラウスを脱がされ、ブラジャーも外されました。私は、もう恥ずかしくて恥ずかしくて、両手で顔を隠しました。「照れてんだ。かわいぃー」と言って、彼は乳首を舐めはじめました。口をすぼめて突起を吸い、舌先を細かく上下に動かします。いつの間にか私は、あぁん、あぁん、と声を漏らしていました。
「喘ぎ声かわいいな。子犬みたいだよ」
彼は私の耳元で囁くと、耳穴に舌をつっこんで、ベロベロと嘗め回します。それがあまりに気持ちよくて、私は頭がどうかしてしまうんじゃないかと思いました。ふあぁんっ、ふぁんっ、とただ叫ぶことしかできません。
耳を愛撫しつつ、彼の右手は股間を触りだします。スカートをめくりあげ、パンティのステッチ部分をくすぐるようにして指を動かします。私はその快感にじっとしていられなくて、腰をくねらせたり、膝を曲げたり伸ばしたりしました。
手が、パンティの中に入ってきました。肉の割れ目に指を当てられただけで、体がビクッ、ビクッと反応します。彼は「敏感だね。ずいぶん濡れてるよ」と耳元で言います。
指が穴に入ってきて、膣の中をクチュクチュと音を立ててかき回します。私は顔をくしゃくしゃにしてよがり、「気持ちいいよぉ!」と絶叫していました。
「ちょっと、俺のも舐めてくれる」
彼は立て膝になり、ズボンとトランクスを下ろして、アレを出しました。それが大きいこと! 男の人のペニスがそんなに大きくなるものとは思っていなかったので、その逞しさに驚き、目を瞠りました。
「ちょっとでいいからさ。舐めてよ」
彼は私の頭を優しく掴み、ペニスへと近づけます。私は意を決して、口を大きく開け、肉の竿を口に入れました。あまりに大きいので、むせそうになりました。
「根元を手でつかんで、口に出し入れして」
言われた通りに、必死にやりました。チュポ、チュポ。いやらしい音が、口もとから発せられます。これがフェラチオというものなんだな、と思い、また恥ずかしさがこみあげてきました。うまくできているのか心配だったけど、彼は「気持ちいいよぉ」と言ってくれました。
彼の手が再び頭に伸びてきて、「もういいよ」と言ってフェラチオをやめさせます。
「もう、我慢できないよ」
彼は私を仰向けにし、素早くパンティを脱がして、よりいっそう大きくなったペニスをオマンコに挿入しました。
痛い! 私は叫びそうになりました。でも、痛かったのは一瞬で、彼はペニスを根元まで入れると、そのまま動きません。ペニスを動かさないようにしながら、私に体を密着させ、抱きしめてくれます。髪を撫でられて、私は幸福感に包まれました。
「痛い?」
「ううん、大丈夫」
しばらく抱き合っていた後、彼はゆっくり腰を動かし始めました。最初は痛みが少しありましたが、だんだんと快感の方が勝ってきます。彼の腰の動きに合わせるかのよに、私は喘ぎました。
「あぁんっ、すごいっ、気持ちいいよっ、あぁんっ、あぁんっ」
これは本当に私なのか、と自分で思うほど、私が喘ぎ続けました。きっと、相当卑猥な顔をしていたとも思います。そして、ペニスを挿入している彼が愛おしく愛おしくて仕方なくなり、何度もキスをねだりました。キスをして舌を絡ませてる間も、彼の腰は止まりません。彼の吐息を口で感じながら、私は涙を流してよがりました。
「で、出る!」
彼はペニスを抜き、私のお腹に精子を出しました。触ってみると、ネバネバしています。「舐めてみなよ」と言われたので、口に入れてみると苦い味がしました。
結局、その日は朝まで3回もエッチしました。帰りは手をつないで、駅まで送ってもらいました。
だけど、その日以来、彼とは会っていません。そのサッカーサークルには何度か顔を出しましたが、彼を見かけることはありませんでした。
今では彼氏もできて、私は幸せにやっています。ただ、エッチしても、初体験のときほど興奮できないのが悩みです。